ワインに合う料理を並べただけなのに、スパニッシュパーティーが盛り上がりすぎた話

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去年の11月、友人を呼んでワイン会をやったんだけど。

あれは確か金曜の夜で、仕事終わりに慌ててスーパーに寄ったのを覚えてる。本当は前日に準備するはずが、木曜は残業で帰宅が23時過ぎ。結局当日の18時から料理を作り始めるという無謀なスケジュールになってしまった。招待したのは大学時代の友人3人で、みんなワイン好き。だからこそ「料理で手を抜いたらバレる」というプレッシャーがすごかった。

冷蔵庫を開けながら考えたのは、とにかく「ワインが進む料理」を並べること。赤ワインを2本、白ワインを1本用意していたから、どちらにも合うものが理想的だった。で、思いついたのがスパニッシュ料理。アヒージョとかトルティージャとか、あの辺りって作るのは意外と簡単なのに見栄えがいいし、何よりオリーブオイルとニンニクの香りがワインと最高に合う。

まず作ったのはアヒージョ。エビとマッシュルーム、それからミニトマトを入れた。小さな土鍋にオリーブオイルをたっぷり注いで、スライスしたニンニクと鷹の爪を入れて弱火にかける。ニンニクがきつね色になってきたタイミングで具材を投入。ジュワーッという音と一緒に、部屋中にニンニクの香りが広がった瞬間、「あ、これは成功する」って確信した。

トルティージャは正直、最初失敗した。

じゃがいもを薄切りにして、玉ねぎと一緒にオリーブオイルで炒めて、卵液と混ぜてフライパンで焼く。レシピ通りにやったはずなのに、ひっくり返すときに半分崩れた。焦って2回目を作り直したんだけど、今度はちゃんとお皿を使ってひっくり返したら上手くいった。表面はこんがり、中はふんわり。切り分けたときの断面が美しくて、思わず写真を撮った。

あと用意したのは生ハムとチーズの盛り合わせ、それからパプリカのマリネ。パプリカは赤と黄色を使って、オーブンで皮が焦げるまで焼いてから皮を剥いて、オリーブオイルとバルサミコ酢で和えただけ。これが驚くほど甘くて、白ワインに合った。

ちなみに、この日使ったオリーブオイルは「ラ・エスペランサ」っていうスペイン産のやつ。前に旅行で行ったバルで使ってるのを見て、帰国後に通販で買ったもの。フルーティーで後味がピリッとして、料理の味を引き立ててくれる。

友人たちが到着したのは19時半ごろ。玄関を開けた瞬間、「めっちゃいい匂いする!」って言われて内心ガッツポーズ。テーブルに料理を並べて、まずは白ワインで乾杯した。最初の一口、アヒージョのエビをバゲットに乗せて食べた瞬間のあの幸福感。オリーブオイルが染み込んだパンと、ニンニクの効いたエビ、そこに冷えた白ワインが合わさって、「これ、店で出せるレベルじゃない?」なんて言われた。お世辞だとしても嬉しい。

途中で赤ワインに切り替えて、トルティージャと生ハムをつまみながら話が盛り上がった。大学時代のバカな話、仕事の愚痴、最近見たドラマの話。ワインが進むにつれて笑い声も大きくなって、気づいたら日付が変わっていた。

そういえば、この日のために買ったキャンドルを結局使わなかったんだよね。雰囲気出そうと思って用意したのに、テーブルに料理を並べたらスペースがなくなって、キャンドルを置く場所がなかった。今もキッチンの棚に未使用のまま置いてある。

スパニッシュ料理って、不思議と人を陽気にさせる力がある気がする。オリーブオイルの香り、ニンニクの刺激、トマトの酸味。どれもシンプルなのに、組み合わさると特別な空気を作り出す。ワインとの相性も完璧で、杯を重ねるごとに会話が弾んで、笑顔が増えていく。

料理が終わって片付けをしながら、「次はいつやる?」って聞かれた。「春になったら」って答えたけど、結局まだやれてない。また近いうちに、今度はもうちょっと計画的に準備して、やりたいな。

キャンドルも、ちゃんと使えるように。

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