ワインに合う料理を並べたら、パーティーの空気が一気に変わった話

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友人を呼んでワインパーティーをやろうと思い立ったのは、たしか去年の11月だった。

きっかけは職場の先輩からもらった赤ワイン2本。「飲まないから」って渡されたんだけど、ラベルを見てもよくわからない。でも捨てるのももったいないし、じゃあ誰か呼んで飲もうかなと。そういう軽いノリ。ワインに詳しいわけでもないし、何を用意すればいいかも正直わからなかった。

とりあえずネットで「ワイン パーティー 料理」って調べたら、やたらとスパニッシュ料理が出てくる。アヒージョとか生ハムとか、確かにワインバルっぽい雰囲気はある。でも自分で作れるのかな、って不安になりながらスーパーをうろうろしてた記憶がある。オリーブオイルの棚の前で10分くらい立ち尽くしてたと思う。

結局、買ったのはエビとマッシュルーム、ニンニク、それから生ハムの切り落とし。あとチーズ。チーズは何種類か買っておけば間違いないだろうって適当に選んだ。当日の夕方、キッチンでアヒージョを作り始めたんだけど、オリーブオイルの量がわからなくて最初は少なすぎた。ニンニクの香りがふわっと立ち上がってきて、ああこれは期待できるかもって思った瞬間、エビを入れすぎて油が跳ねた。

友人が来たのは19時過ぎ。テーブルには適当に並べた料理と、冷やした白ワインと常温の赤ワイン。正直、見た目はそんなに映えてなかったと思う。

でもワインを注いで、アヒージョのオイルにバゲットを浸して食べた瞬間、空気が変わった気がした。「これ美味しいね」って言われて、自分でもびっくりするくらい嬉しかった。生ハムとチーズも意外と好評で、特にブルーチーズと赤ワインの組み合わせが妙にハマってた。

途中で話が脱線して、昔行ったスペインバルの話になった。渋谷にあった「カサ・デ・ソル」っていう小さな店なんだけど、もう潰れちゃったらしい。あそこのパエリアが忘れられなくて、いつか自分でも作りたいなって思ってたんだけど、結局やってない。パエリア鍋も買ってないし、サフランも高いし。

ワインが進むにつれて、料理の話よりも最近の愚痴とか、どうでもいい昔話が増えていった。2本目の赤ワインを開けるころには、もうテーブルの上はパンくずとオリーブの種だらけ。でもそれがなんだか心地よくて、片付けるのも面倒で、そのまま飲み続けた。

料理って、完璧じゃなくていいんだなって思った。レシピ通りじゃなくても、盛り付けが雑でも、一緒に食べる相手がいれば成立する。ワインパーティーなんて大げさな名前つけたけど、結局は普通の飲み会と変わらない。ただ、ワインがあるとちょっとだけ特別な気分になれる。それだけ。

次にやるときはもうちょっと品数増やそうかなとか、トルティージャも作ってみようかなとか考えてる。でも多分、また適当に済ませると思う。そういうゆるさが、自分には合ってる…気がする。

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